2007年10月30日

Thirteen Minds (13徳の心)

3007年、今度は創業300年の心の不正が明らかになった。
心の製造販売をするレッドハッピー社だ。

3007年、科学文明が極限まで発展した今、人間はありとあらゆることをコンピュータと機械に任せてきた。その結果、人間は自分で自分の心をコントロールできなくなってしまっていた。人間が人間として生きていくには、心を定期的に購入し、交換しなければならない。
そこで登場したのが心の製造販売をするレッドハッピー社だ。
大ヒット商品は、18世紀における近代的人間像を象徴する人物でアメリカの政治家であり物理学者でもあるベンジャミンフランクリンの「13徳の心」セットだ。

この13徳は、現代人にとって化石のような考え方の心であるが、時を越えて、若者には新鮮に映ったのであろう。その結果、ここ数十年、世界は良くなった。ニートはなくなり、子どもを標的にした犯罪や親が子の命を子が親の命を奪う事件も皆無になった。世界中で戦争がなくなり、民族間でいがみ合うこともなくなった。とにかく衝撃的な出来事は激減した。さらに、この13徳の心を身につけた人間は次々に偉業を成し遂げていったからだ。

その13徳の心とは次のようなものであった。

1. 節制の心 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
2. 沈黙の心 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
3. 規律の心 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
4. 決断の心 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
5. 節約の心 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
6. 勤勉の心 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
7. 誠実の心 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出ですこともまた然るべし。
8. 正義の心 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
9. 中庸の心 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
10. 清潔の心 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
11. 平静の心 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
12. 純潔の心 男女の恋愛に耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
13. 謙譲の心 イエスおよびソクラテスに見習うべし。

しかし、平和な世界は長続きしなかった。その原因となったのは、レッドハッピー社の「13徳の心」だ。高品質で新鮮が売りのレッドハッピー社の商品だったが、売れ残った商品を冷凍保存し、それを解凍し、製造日を印刷し直し販売していた。
その結果、新鮮なはずの心は傷み、それを身につけた人間は13徳とは全く逆の心を持った人間になっていった。「13徳の心」ではなく「13悪の心」になってしまった。世の中には悪が蔓延し、世界中の人間がいがみ合い、戦争が起こり、原因不明の疫病が流行した。人々は家に閉じこもり、もとの状態よりもさらに悪い状態になってしまった。

世界心情機構(WMO)はレッドハッピー社から相談を受けていたにも関わらず、精査せず、なぜ悪質な処理を見抜けなかったのか。今となってはもう遅い。みんな自分達のことしか考えていない。「売れるのであれば何でもする。」「消費者も様々な不正を見抜く目もなくなり、そんな不正に対し、憤りも感じなくなっていた。」

夢野大志(ゆめのたいし)と望月愛希(もちづきあき)は裕福ではなかったため、高価な心を買うことはできなかった。しかし、今となっては、心を買えなかったことがむしろ二人にとって良かった。13徳までいかないが一つ二つ天然の人間らしい心を持ち続けていた。
二人はみんなに呼びかけた。「科学文明のおかげで世の中のすべてが便利になった。いや、なりすぎた。便利になったり、楽をすることによって人間は大切なものを失ってしまった。自分を見つめるんだ。そうすれば必ず自分というものが見つかる。これからはそれを大切にして生きていこう。」みんなは「そうだ、そうだ」と2人のとを取り合いこれからの生き方について語り合った。気がつくともう、東の空からは、真っ赤に輝く太陽が昇っていた。人生の夜明けである。(すべてフィクションです)
ニックネーム uzak at 15:13| Comment(0) | 人生

2007年10月14日

視覚化(ビジュアル化)

文章題を解くとき、まず図を書いてみること。これが問題解決の第一歩になる。特に数学では問題を図にして考えること、つまり視覚化(ビジュアル化)することで問題の内容を理解したことになるし、文字だけでは気がつかなかったことも発見できる。
視覚化の例として、鉄道やバスの路線図は駅と駅をつなぐ線路がシンプルな線でつながれているが実際とは違っているが必要なのは駅と駅の位置関係やどこで乗り換えるかがわかればよいので、正確に表現された地図より、むしろ余計な情報が排除されたシンプルな状況の方がよい。
視覚化は、「情報を整理し」「わかりやすい形をつくる」、つまり「本質を明確にする」のにたいへん役に立つのである。
(『数学脳をつくる8つの方法』岡部恒治 サンマーク出版)
ニックネーム uzak at 16:23| Comment(0) | 学習理論

いやなことはやらなくていいのか?

「個性の尊重」、「自由主義」、「自主性に任せる」など、「無理にいやなことはさせないほうがよい」、「好きなことだけやればよい」という考え方が多くなっていると思う。
確かに、「個性の尊重」、「自主性に任せる」というと格好がよく聞こえる。
しかし、個性とは何なのだろうか。「好き勝手に行動していい」と言うことではない。
「じっとしているのはいやだから歩き回る」、「つまらないから友達とおしゃべりする」「授業や電車バスの中、食事中でも平気でケータイをいじっている」、「考えるのは嫌いだから勉強しない」、「早く乗りたいから列を無視する」、「ウザイから殴る」。
これらのことが「個性」なのだろうか。これらはいわゆる「ジコチュウ」で、「個性」などと呼べるものではなく自分勝手でわがままな「自己中心的行動」でしかない。
個性とは最低限のことが出来た上で、自分独自のものを出していくこと。規則を守れず、最低限のことができない状態で好き勝手なことをすることが個性とは呼べないだろう。

「自分さえ良ければ他はどうでも良い」、「人に迷惑をかけていないから何をやってもいい」、「今が良ければよい、先のことは何も考えていない」そんな人間が多くなった。
社会は思考力のない自己中な子ども達、いや大人達を量産しているのではないだろうか。
これでは、世の中が良くなるわけがない。

最低限の教養を学ばなければ、思考するための言語や事柄がない。
最低限の教養を学ばなければ、人を思いやる心も育たない。
中学3年くらいまでの勉強は義務教育ということもあるがどの教科も不必要なものは一つもないと思っている。最低限のことだ。その上でさらに自分の興味のあることを深めていくべきであろう。

ノーベル化学賞を初めて受賞した福井謙一先生の『学問の創造』(佼成出版社)には次のように書かれている。
「学んだことはいつ、どんな形で役に立つか、わかったものではない。学問を植物にたとえれば、個々の学問の地下茎は思わぬところでつながり合っているものである。(中略)大学で教職についていたとき、私は巣立っていく教え子達に、このような話をして広く学ぶことの意義を話すことにしていた。自分が進もうとしている道には関係なさそうに見える学問、否、もっと極端に、逆の方向の学問を一生懸命勉強することを勧めることにしていた。自分のやりたい学問との距離のある学問であればあるほど、後になって創造的な仕事をする上で重要な意味を持ってくるからである。」

直後に達成しなければならない目標がある場合などは別にして、様々なことを学ぶのに無駄なことはないということだ。
人生においても様々な出逢いや出来事に自分にとって不必要なことはないということだ。
これを良く理解した上で生きることが必要である。
(参考 『数学脳をつくる8つの方法』岡部恒治 サンマーク出版)
ニックネーム uzak at 16:21| Comment(0) | 学習理論

思考力をつける

最近、子どもたちの思考力が低下しているように思える。
思考力は、読む力や語彙力、記憶力など他の力にも関係がある。
嫌いな科目の筆頭にあがるのが数学であるが数学こそ思考力を鍛える強化であり、重要である。数学とはどんな教科か?計算をすること。公式を覚えて、それに当てはめて答えを出すこと。
そういう認識をしているから、学校や大手塾で「覚えて当てはめるだけ」の勉強しかしてこないと「考える力」が全くというほどつかないのである。
もちろん公式を覚えることも、そこに数字を当てはめて計算することも、数学の大切なことであることには違いない。しかし、数学の本来の目的は

1.問題の本質をつかむ
2.それを論理的に説明する

この能力をつけることこそ、最大の目標であり、人が生きていく上でももっとも必要なことである。
仕事や商売、悪質な詐欺に引っかからないためにもこの物事の本質を掴むことは重要なことである。
(参考 『数学脳をつくる8つの方法』岡部恒治 サンマーク出版)
ニックネーム uzak at 16:20| Comment(0) | 学習理論

2007年10月05日

自分の中にある壁

大きな壁
高い壁
頑丈な壁
越えられそうにない壁

その壁にぶつかる自分がいる

心の壁はいつも自分がつくる

心の壁
強い信念を持てば
必ず越えられる

心の壁
それは自分に
与えられた試練

心の壁
それは自分自身を
成長させてくれるもの

心の壁
自分の言い訳のために
つくり出した虚構の壁

心の壁
本当は壁など
ないのかもしれない

だから
全力でぶつかってゆけば
必ず越えられる

心の壁
自分の中の壁
越えられぬ壁はなし
ニックネーム uzak at 15:21| Comment(0) |