2008年06月15日

道具磨きは自分磨き

工は其の事を善くせんと欲すれば、必ず先ず其の器を利くす。

「職人は、仕事をうまく仕上げるためには、まずその道具に磨きをかける。立派な人間を志して修養するためには、賢者に近づいて学び、仁者を友とすることが必要である。」
(中国古典名言辞典 講談社)

あらゆる仕事の場面でこのようなことがいえるであろう。高級な道具や新しい道具を使うと言うことではなく、今使っている道具に関して、感謝の念を持って、ていねいに取り扱い手入れをしているかということである。野球選手のイチローも道具を大切にするということである。イチローは打席で打った後にバットを放り出さない。
料理人であれば、鍋や包丁を運転手であれば車を手入れするのは当然であろう。学生であれば勉強机を整理整頓し、きれいにする。シャープペンや消しゴム、ノート等必要なものをきちんとしておく。教科書には落書きなどせず丁寧に扱う。といったところだろう。
ものが豊富になった現代、使えなくなったから捨てるのではなく、飽きたから捨てる。そしてまた新しいものを買う。そんな気持ちでいい仕事ができるだろうか。もちろんボロボロのみすぼらしいものを使い続けるということではなく、相棒に対し、あくまでもいっしょに仕事をしてもらっているという気持ちで接することが大切である。
道具をみればその人の仕事ぶりがわかる。
松下幸之助さんは、松下政経塾において「自分の身の回りをきれいにしなさい」とだけ言ったという。

自分の心が所持品の手入れ具合やや机周りや事務所の整理整頓具合に現れる。
いささか耳が痛い話である。
私自身も机の上の山脈を何とかすることや、お世話になっているパソコンキーボードなどきれいにしてあげることに時間を使おう。

道具磨きは自分磨き。
ニックネーム uzak at 11:22| Comment(0) |