2008年01月14日

世界でもっとも眠らない子ども

日本の子どもは、「世界でもっとも眠らない子ども」である。
「早寝早起き朝ごはん」全国協議会の副会長、百ます計算でも知られる山英男氏(現・立命館小学校副校長)が、以前校長をつとめていた広島県内の公立小学校で「5年生の睡眠時間と国語・算数の平均点」の関係を調べたところ、次のような結果が出た。

●平均睡眠時間が7,8,9時間と、比較的長い児童ほど、国語も算数も平均点が高い
●平均睡眠時間が5時間、またはそれ以下になると、どちらの平均点も極端に低くなる。もっとも十時間以上寝ている児童になると平均点は国語も算数も加工に転じ、陰山氏は「寝てばかりいて勉強を全くしない子の学力が伸びるはずもない。」と説明したとか。

また、福岡教育大学、横山正幸教授の調査によれば、ある小学校で4〜6年生に平均的な就寝時間を聞いたところ、学力上位群では、
●夜9時半までに寝る=50%、〜10時=25%、〜10時半=25%
と、10時以降に寝る子は0%だったのに対し、学力海軍では、
●夜9時半までに寝る=20%、〜10時=15%、〜10時半=45%、〜11時=5%、〜11時半15%
と11時過ぎに寝ている子どもが15%もいた。

もちろんこれはあくまで平均の話で、限られたデータを持ってして「睡眠不足・夜更かしは学力を低下させる」などとはいいきれない。また睡眠時間には個人差があるので何歳だから何時間眠るべきだとか、何時に寝た子の学力は伸びるといった早計な結論は出すべきではないだろう。
しかしながらその子にとって必要な睡眠の量が満たされない状態を「睡眠不足」と定義するなら、睡眠不足が集中力を低下させ、学習効率を悪くし、勉強したわりには学力が伸びない、成績が上がらないという事態が起こることは十分考えられる。
ただし、それは「勉強のせいで寝不足」になっている場合であって、実は日本の子どもは、「世界でもっとも勉強しない子ども」でもある。
2002年のOECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査によると日本の15歳の学校外学習時間は一日25分と調査参加国のなかでも最低で、とくに先進国のなかでは突出して少ない。
それでいて、「もっとも眠らない」「もっとも夜更かししている」子どもなのです。
(6歳までに我が子の脳を育てる90の方法 講談社)

なぜ就寝時間が遅いのかは様々な要因が考えられるが、残念ながら勉強していたために遅くなったということではない。共働きのために夕食や入浴時間が遅い。テレビやマンガ、ゲームインターネットなどのめり込むタイプの娯楽が多くなった等悪循環に陥っているように思う。そして朝起きる時間が遅い。時間がなく、食欲がないから朝食をとらない。朝食をとらないで学校へ行く。体や脳がまだ覚醒しないので授業を受けている。集中できない。眠い。ぼーっとしている。理解できない。つまらない、わからないから眠くなる。
どんどん悪循環という蟻地獄に引き込まれるようだ。

山氏の唱える「早寝早起き朝ごはん」を実践することが少なくとも必要になるだろう。
ニックネーム uzak at 17:04| Comment(0) | 子ども
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: